足・・・大事なのはわかっているけど、どうやってケアしたらいいかわからない(>_<)
というお客さまがとっても多いです。
夏前になると、素足になる機会が増えるので皆さん焦ってサロンに起こしいただきますが、
やっぱり普段からのお手入れが大切ですよ~!!
yukiが感じることは・・・ホームケアを「やりすぎ」か「やらなさすぎ」の方が多い気がします。
では、どうやって?を含めて足のおはなしをしたいと思います。
健康な足(爪)作りのポイントは
*清潔 *保湿 *正しい爪の長さと形 *正しく歩く&ストレッチ *正しいサイズと靴選び
足裏は汗腺が最も多いと言われています。
一日の汗の量はなんと約コップ一杯分!
そして多くの方が一日中靴を履いて過ごされると思うので、靴の中は、、、
ジメジメジメジメムレムレ・・・になっていることは想像できますよね。
なのでお風呂(シャワー)の時は趾(足のゆび)の間まで丁寧に洗い流してください。
爪裏や爪溝はブラシを使って洗うこともおススメです。
(水虫の原因菌は24時間以内に洗い流せば感染しにくくなると言われています。)
そして!
洗い流したあとは一本一本よく水分を拭き取ってください!
これ結構されていない方が多いですが、水分が残っていると乾燥・雑菌の繁殖・肌荒れ・においの原因になりやすいため、なんとなぁくではなくきちんと拭いてあげてくださいませ。
手の爪の形はおしゃれのために長さや形をある程度選べますが(あくまでおしゃれ目的の場合です。健美爪としてはラウンド、長さは爪裏から見て1ミリほど出ている位。)
足の爪の形は「スクエアオフ」で整えてください。
趾(足のゆび)によってはスクエアオフ~ラウンド気味でもOK(というお医者さんもいます)
ただ、決してサイドを深く切り過ぎないように。
巻爪や陥入爪の原因になってしまう可能性があるからです。
コツは、一回でたくさん切ろうとせず小分けに切ることです。
長さは爪の先端とゆびがそろう程度が基本です。
前述のとおり足裏は一日にコップ一杯ほど汗をかくと言われています。
汗をかけば靴の中で蒸れて雑菌の繁殖の原因になりますし、冷えの原因にもなります。
冷えると血行不良になり角質がたまりやすくなります。
角質は雑菌のエサになり繁殖が進み、においの原因になります。
対処法は前述のとおり清潔を保つようにすること。
可能であれば綿の靴下を履き、休憩時間に履き替えるようにすることです。
また、靴は3足くらい用意して毎日同じ靴を履かないようにすることもポイントです。
角質が硬くなる理由は「皮膚の保護作用」で原因は「摩擦」と「圧」と言われています。
なので全く歩かない場合は乾燥でカサカサにはなっても摩擦も圧もかからないので硬くはならないでしょう。
実際、移動は自転車、運動はほとんどしない座り仕事の私の友人の足は角質が硬くなっていません。(手は指先が硬くなって時にはひび割れていますが、、、)
普段履く靴のサイズが合っていないと歩くたびに多少ズレて「摩擦」が起きますし、高いヒールを履けば前足部(足先1/3部分)に「圧」がかかります。
(前足部のゆびの付け根の硬くなった角質(タコと言われる)については後述します。)
かかとは歩行時に着地するときに最初につく部位で常に摩擦や圧がかかるため角質が硬くなりやすいのです。
また必要以上の角質の自己処理も逆効果になっているかもしれません。
軽石のような硬い・粗いもので毎日のようにこすっています!という方のかかとも硬くなってしまっています。
使う道具選びや使い方・頻度が残念ながら間違えてしまっています。
サロンでのケアが一番ですが、
おうちで毎日できる方なら浴用タオルを固く絞ってそれで洗うか、角質洗う用のフットソープがおススメです。
また、靴を見直すことも重要と思われます。
*サイズ(足長・足幅・足囲)が合っているか
*クッション性のあるソールか
*インソールが必要か
など。
Neigeではフットプリントを取り、必要なインソールのアドバイスも行っています。
注意が必要なのは、乾燥でカサカサしているだけかと思ったら水虫だったという場合もありますので放っておかないことです。
胼胝(ベンチ)・・・一般に「タコ」と言われるもので、足裏の同じところに圧がかかり続けて角質が硬くなり皮膚の表面に盛り上がってくる状態です。
できやすい場所は写真のように第2趾の付け根の関節のところの他には母趾(親指)の付け根、小趾(小指)の付け根、母趾の側面、小趾の上や側面があります。
原因としては足の変形(開帳足、横アーチの崩れ)・靴(中敷)・歩き方・体重増加などが挙げられます。
タコやかかとの角質肥厚は前述のとおり、皮膚の保護作用でおきます。
高いヒールはゆびの付け根部分で体重を支えなくてはならないので、やはり摩擦や圧がかかり角質が硬くなります。(靴だけが原因とは言えませんが大きな要因の一つです)
きつい靴は常に足を締め付けて当たる場所、母趾や小趾にできやすいことが想像できると思います。写真の位置にもです。
ゆるい靴なら大丈夫かというと、靴の中で足がズレてしまい摩擦が起こるのでやはり注意が必要です。
あと、高いヒールでなくても底が極端に薄い靴や中敷が硬い靴でもタコができてしまうので、クッション性の高いソールを選んだり、中敷を入れることがおすすめです。
鶏眼(ケイガン)・・・一般に「ウオノメ」と言われるもので、タコよりピンポイントで圧がかかり、皮膚の保護作用で角質が皮膚の内部にすり鉢状に肥厚していくものです。
芯があるのも特徴です。
そして痛いです。写真のお客さまは歩くのが辛いほど痛くなってしまうため足の爪切りのたびに削ります。
原因はタコと同様ですが、皮膚表面だけでなく内部に進行していく点が違います。
写真の方は
第4趾の先端と小趾の付け根にできるので前荷重外体重になってしまっていると思われます。
かかとの角質肥厚はないですし歩き方を拝見すると、そのようになっているのがわかります。
本来は生活習慣・靴・歩き方などの改善をして、ウオノメができないようになることが望ましいですが、お仕事・年齢など考慮しアドバイさせていただきつつフットケアに通っていただいています。
巻爪・・・巻爪とは写真のように爪の側面が内側に巻いている状態のことです。
原因としては
*遺伝
お母さんもおばあちゃんも巻爪です!という方もいます。
爪質・爪の形・骨格等の遺伝によって巻爪になりやすいようです。
*履物(靴だけでなくタイツやストッキングも含む)
先端が細い靴は爪の側面を圧迫するため巻爪になりやすいと言われています。
さらに靴だけでなくきついタイツやストッキングも同様の理由で気をつけなければいけません。
実際にタイツをやめてレギンス&靴下に替え、休憩時間には靴下を履き替えることを
実践頂いた方が巻爪での痛みが起きにくくなった方もいます。
*スポーツや仕事等で負荷がかかる
立ち仕事やスポーツで先端に負荷がかかったり、偏った荷重により巻爪になりやすいようです。
*爪の切り方(深爪、サイドを丸く切りすぎる等)
足の爪の正しい切り方はスクエアオフかラウンドです。
サイドを丸くカットしてしまったり深爪すぎるとサイドの皮膚が盛り上がり圧迫して余計に
巻いてしまうことがあります。
またサイドを丸く切りすぎると盛り上がってきた皮膚に伸びてきた爪が刺さり痛みが生じます。
巻いている爪を側面ギリギリまで切るのは普通の爪切りでは難しいため切り残しが刺の
ようになり皮膚に刺さるため痛いのです。そこが傷になり雑菌が入って炎症したり化膿することも
あります。その場合はお医者さんでの治療が必要です。
*急激な体重の増加
妊娠等で急激に体重が増えた方が巻爪になってしまったという例もあります。
足は小さな面積で全体重を支えていますので体重の増加によって負担が大きくなって巻爪に
なってしまったと考えられるでしょう。
また、妊娠後期は人によっては運動を制限されてあまり歩かなくなったり、足裏の荷重が
変わったりして一時的に巻爪になる方もいます。
体重が戻ってお子さんと活動するようになったら巻爪も直ったという方もいます。
*爪水虫
巻爪だと思っていたら爪水虫だったということもあります。一番下の写真で巻いている爪甲と
爪床の間に何かが見えていると思いますが、「爪甲下角質増殖」と言って爪水虫の症状です。
爪の下に角質が増殖して爪を押し上げた結果爪が巻いてしまったのです。
この場合はまず、爪水虫の治療は皮膚科でしてもらってフットケアも並行して行っています。
爪は何もしないと巻く性質があります。
また、爪床から離れると(ゆびから先に伸びると)巻く性質があります。
*写真の説明(左はゆびの先端方向から、右は爪の上から撮ったもの)
一番上・・・少し長めなので巻きが大きく上から見ても先細りの形になっている
真ん中・・・適度な長さにカットされたので上から見ると先細りから少し幅がでた
一番下・・・適度な長さで一日過ごした
同じ日の中でこれだけ違います。
病院や施設で研修させていただくと、きつい靴も履かないし歩行もほとんどしない高齢者の方も巻爪になっているのを拝見しますが、歩かないため爪圧がかからないからでしょう。
正しい形と長さに保ち、自分に合った靴で歩くことで下からの力を爪で押さえて平らな爪の状態を保つことが予防につながります。
*コンビペット
爪溝にワイヤーを引っ掛けて伸びてくる爪が巻かないようにサポートする。
片側だけの巻きにも対応できる。
*オニクリップ/BSスパンゲ
爪甲にプレートを貼って巻かないようにサポート
*アクリル樹脂
人工爪の材料を使用します。
下がビフォー、上がアフター
微妙ですが巻きと食い込みが緩和されています
今すぐ巻爪の痛みから解放されたい場合は
*タンポナーゼ
(食い込んで痛い部分にコットンを入れる)
*テーピング
(食い込んでいる皮膚をテーピングで押し下げる)
という方法もあります。
おうちでの一時しのぎにはなるのでこの方法をお伝えしています。
テーピングの巻き方によっては血行障害になることもあるので指導を受けてから行ってください。
爪溝に溜まった硬くなった角質をお手入れすることで巻爪の痛みが和らぐこともあります。
適正な長さ形に整え角質ケアすることでプレートを貼らなくても過ごせるようになった方もいます。